page.title=タブレット アプリの品質 page.metaDescription=タブレットはインストール ベースで Android の急成長分野であり、アプリに新たなチャンスをもたらします。 page.image=/distribute/images/tablet-guidelines-color.jpg Xnonavpage=true @jd:body
タブレットは、インストール ベースでの Android の成長分野であり、ユーザー エンゲージメントと収益化に新たなチャンスをもたらします。本書のガイドラインは、卓越した機能と直感的でわかりやすいデザインの UI で、タブレット ユーザーの期待に応えることに役立ちます。
ガイドラインには番号が振られていますが、どの項目から始めてもかまいません。各ガイドラインの推奨事項がアプリに適している範囲でその推奨事項に対処すべきですが、利用者に最高の製品を提供するためには、推奨事項にできるだけ従うようにしてください。
このドキュメントには、記載されている各推奨事項への対応に役立つリソースへのリンクが含まれています。
タブレット アプリの優れたエクスペリエンスを提供する最初のステップは、アプリがターゲットとしているすべてのデバイスとフォーム ファクタに対して、アプリの中核品質基準に適合していることを確認することです。詳細については、アプリの中核品質に関するガイドラインを参照してください。
アプリは、公開前に、次のような基本的な技術上のチェックと、ローンチに関する基準に合格していることも必要です。
アプリが Google Play デベロッパー コンソールに既にアップロードされている場合、[最適化のヒント] ページにアクセスして、上記のチェックに対するアプリの対応状況を確認することができます。
Android では、さまざまなデバイス画面のサイズとフォーム ファクタで正しく実行されるアプリを簡単に開発できます。この多様な互換性により、すべての対象デバイスに幅広く提供できる単一アプリの設計が可能になるため、開発者の自由度が増します。ただし、各画面の設定(特にタブレット)で、ユーザーに最善のエクスペリエンスを提供するには、対象の画面設定ごとに、レイアウトとその他の UI コンポーネントを最適化する必要があります。タブレットで UI を最適化すると、新しい機能の提供、新しいコンテンツの表示、またはユーザー エンゲージメントをさらに深めるための他の方法でのエクスペリエンスの強化などに、利用可能な追加の画面を最大限に活用することができます。
ハンドセット用に開発したアプリをタブレットに配布する場合、レイアウト、フォント、文字間隔に若干の調整を行うことから始めます。7 インチ タブレットや大きなキャンバスを伴うゲームなどの場合、こうした調整だけで、アプリの外観を向上させることができる場合があります。より画面の大きいタブレットなどの場合、UI の構成要素を再設計して「引き延ばされた UI」を効果的な複数ペインの UI、容易なナビゲーション、追加のコンテンツに置き換えることができます。
「引き延ばされた」UI を取り除く: タブレットでは、単一画面のレイアウトの場合、見栄えの悪い空白や長すぎる行が発生します。パディングを使用して UI 要素の幅を減らし、複数画面のレイアウトを使用することを検討してください。
以下の提案を参照してください。
large
と xlarge
に対応するカスタム レイアウトを提供します。画面の最短寸法または最小の幅と長さに基づいてロードされるレイアウトも提供できます。
16dp
以上のパディングを使用します。
特に、レイアウトが画面全体に「引き延ばされて」表示されないようにしてください。
複数ペインのレイアウト は、タブレット画面でより見やすく、実用的で読みやすいレイアウトです。
タブレット画面は、特に横長方向の場合にアプリが画面をより自在に活用できるようになっています。特に 10 インチ タブレットでは領域が大幅に拡張されますが、7 インチ タブレットでも、コンテンツの表示やユーザーの操作に多くのスペースが提供されます。
タブレットで実行するアプリの UI を検討する際には、タブレットで利用できる画面の追加領域をフル活用するようにしてください。以下の提案を参照してください。
複合ビュー では、ハンドセット UI の複数の単一ビュー(上)が組み合わされて、タブレット用(下)のより豊富で効果的な UI になります。
large
/xlarge
など)または画面の最小幅(sw600dp
/sw720
など)に異なるレイアウトを指定します。アプリが最も見やすく表示されるようにするため、タブレットで通常サポートされる範囲で、密度ごとにアイコンとその他のビットマップ アセットを提供します。特にアクション バー、通知、ランチャーのアイコンについては、アイコンのデザインのガイドラインに従って設計し、複数の密度で提供する必要があります。これで、不鮮明にならず、その他の拡大/縮小加工なしで、すべての画面で適切なサイズで表示されるようになります。
表 1. アイコンのタイプ別未加工アセット サイズ
密度 | ランチャー | アクション バー | 小/状況依存 | 通知 |
---|---|---|---|---|
mdpi |
48x48 ピクセル | 32x32 ピクセル | 16x16 ピクセル | 24x24 ピクセル |
hdpi |
72x72 ピクセル | 48x48 ピクセル | 24x24 ピクセル | 36x36 ピクセル |
tvdpi |
(hdpi を使用) | (hdpi を使用) | (hdpi を使用) | (hdpi を使用) |
xhdpi |
96x96 ピクセル | 64x64 ピクセル | 32x32 ピクセル | 48x48 ピクセル |
xxhdpi |
144x144 ピクセル | 96x96 ピクセル | 48x48 ピクセル | 72x72 ピクセル |
少なくとも、次の一般的なタブレットの画面密度の 1 つ以上に対して最適化されたアイコンとビットマップ アセットのバージョンを用意してください。
hdpi
xhdpi
xxhdpi
その他のヒント:
アプリをタブレットで使いやすくするには、ターゲットとしているすべての画面構成について、タブレット UI でフォント サイズとタッチ ターゲットを調整する必要があります。フォント サイズはスタイル指定属性や寸法リソースによる調整が可能で、タッチ ターゲットは上述のようにレイアウトとビットマップ画像による調整が可能です。
以下の考慮事項も参考にしてください。
アプリにホーム画面のウィジェットが含まれている場合、タブレット画面で優れたユーザー エクスペリエンスを実現するため、以下の点を考慮してください。
targetSdkVersion
を 14 以上に設定します。タブレット ユーザーがアプリの機能を最大限に使用できるようにします。次の推奨事項を参照してください。
タブレットにアプリをできるだけ広く配布するには、タブレットをサポートする Android のバージョンをアプリが正しくターゲットにしている必要があります。タブレットに対する最初のサポートは Android 3.0(API レベル 11)で追加されました。タブレット、電話、その他のデバイス向けの統合型 UI フレームワーク サポートは、Android 4.0 で導入されました。
アプリのターゲットである Android バージョンの範囲を、マニフェスト ファイルの <uses-sdk>
要素で設定できます。多くの場合、この要素の targetSdkVersion
属性を最も高い API レベルに設定して、Android のバージョンを正しくターゲットにできます。
少なくとも、<uses-sdk>
要素について以下の項目を確認してください。
targetSdkVersion
は 11 以上の値(推奨値は 14 以上)で宣言されている。または
minSdkVersion
が 11 以上の値で宣言されている。
maxSdkVersion
属性が宣言されている場合、値が 11 以上である必要があります。通常は、maxSdkVersion
の使用は推奨されません。
ハンドセットとタブレットは、通常、センサー、カメラ、電話、その他の機能について、若干異なるハードウェア サポートを提供します。たとえば、多くのタブレットは電話サポートを含まない「Wi-Fi」設定で使用できます。
1 つの APK を電話とタブレットのずべての顧客基盤にわたって広く配布できるようにするため、アプリがタブレットで通常は使用できないハードウェア機能の要件を宣言していないことを確認してください。代わりにハードウェア機能を下記のようにアプリのマニフェストで不要として適切に宣言します。
<uses-feature>
要素を探します。特に、一部のタブレットで利用できない可能性のあるハードウェア機能を探します。たとえば次のようなものです。 android.hardware.telephony
android.hardware.camera
(背面カメラを意味します)、またはandroid.hardware.camera.front
<uses-feature>
要素を、android:required=”false”
属性を含めることで不要と宣言します。
たとえば、電話機能を提供しないデバイスにも、アプリを広く配布できるように、android.hardware.telephony
に従属関係を宣言する正しい方法を次に示します。
<uses-feature android:name="android.hardware.telephony" android:required="false" />
<permission>
要素があるか、マニフェストを確認します。このようなパーミッションが見つかった場合、機能に対応する <uses-feature>
要素を明示的に宣言し、android:required=”false”
属性を含めるようにします。ハードウェア機能を不要として宣言してから、アプリをさまざまなデバイスでテストするようにしてください。アプリが使用するハードウェア機能が利用できない場合でも、アプリは通常に機能する必要があり、必要に応じて「グレイスフル デグラデーション」を提供して、代替機能を用意しておく必要があります。
たとえば、アプリがロケーションの設定に通常は GPS を使用する場合で GPS がデバイスでサポートされていない場合、代わりにアプリでユーザーがロケーションを手動で設定する場合があります。アプリは実行時にデバイスのハードウェア機能があるか確認し、必要に応じて対処します。
アプリをさまざまなタブレットに配布できるようにするには、アプリが次のようにそのマニフェスト ファイルでタブレットの画面サイズのサポートを宣言する必要があります。
<supports-screens>
要素が宣言されている場合は、android:largeScreens="false"
または android:xlargeScreens="false"
を指定しないでください。minSdkVersion
値をターゲットにしているアプリの場合、<supports-screens>
要素を android:largeScreens="true"
と android:xlargeScreens="true"
の両方で宣言する必要があります。アプリがマニフェストに <compatible-screens>
要素を宣言している場合、その要素に、アプリがサポートするタブレット画面のサイズと密度の組み合わせをすべて指定する属性が含まれている必要があります。可能であれば、アプリで <compatible-screens>
要素の使用は避けてください。
タブレット アプリ向けの豊富で最適化された UI を作成する作業が完了したら、利用者にその UI を知ってもらいましょう。タブレット アプリを Google Play でユーザーに宣伝する主な方法を以下に示します。
タブレット ユーザーは、アプリが電話ではなくタブレット上でどのように見えるか知りたいと思っています。タブレット アプリを開発したら、タブレットの UI のスクリーンショットを Google Play デベロッパー コンソールにアップロードするようにしてください。以下にガイドラインを示します。
多くのユーザーは、アプリの宣伝用動画を見て、アプリがどのようなもので、楽しめそうかどうかを判断します。タブレット ユーザー向けに、宣伝用動画でアプリのタブレット UI を強調することで、この関心にしっかり対応します。以下にヒントとガイドラインを示します。
プロモーション キャンペーン、Web サイト、ソーシャル メディアへの投稿、広告、その他のすべてで、タブレット UI についてタブレット ユーザーが認識できるようにします。以下の提案を参照してください。
Google Play でタブレット アプリの提供を成功に導くためのベスト プラクティスをいくつかご紹介します。
Google Play デベロッパー コンソールに [最適化のヒント] ページが設けられ、タブレット アプリの配布と品質の基本的なガイドラインへのアプリの対応状況を簡単に確認できるようになりました。このページにアクセスするには、デベロッパー コンソールにサインインし、[すべてのアプリ] からアプリをロードして左のナビゲーションから [最適化のヒント] をクリックします。
最適化のヒントに関するフィードバックを送信する場合や、手動による確認を依頼する場合、下記のリンクをご利用ください。
タブレット アプリの品質に関するガイドラインの、関連するセクションをよくお読みになってからフィードバックを送信してください。
デベロッパー コンソールは、基本的な品質基準を確認する一連のチェックを実行して、アプリ用の [最適化のヒント] ページを作成します。チェック中に問題が見つかった場合は、[最適化のヒント] ページで「To Do」項目として通知されます。
アプリでタブレット エクスペリエンスを開発した場合は、[最適化のヒント] ページにアクセスして、基本的なチェックに対するアプリの対応状況を確認してください。問題が挙げられていたら、必要に応じてアプリで対処し、配布用の新しいバイナリをアップロードすることをお勧めします。
[最適化のヒント] ページに、アプリに該当しない、またはタブレットの品質に影響しないと思われる「To Do」問題が挙がっている場合、タブレット向け設計に関するお問い合わせフォーム »を使用して当社までお知らせください。当社でアプリを確認し、必要に応じて [最適化のヒント] ページを更新します。
デベロッパー コンソールにアプリをアップロードしたら、APK がサポートするデバイスの一覧を確認して、ターゲットとするタブレット デバイスでアプリが除外されていないことを確認してください。
すべての画面サイズ(電話とタブレット)に対して、Google Play の掲載情報を 1 つだけ使用して、単一の APK としてアプリを公開することをお勧めします。このアプローチを利用すると次の複数のメリットがもたらされます。
必要に応じて複数の APK サポートを使用してアプリを配布する方法を選択できますが、通常は単一の APK を使用してすべてのデバイスに到達する方法を強くお勧めします。
タブレット上のアプリの品質(アプリの中核品質とタブレット アプリの品質の両方)を、テスト用に適切なハードウェアまたはエミュレータ環境を使用して評価します。
アプリの中核品質基準に対するテスト用の推奨されるテスト環境に照らして、中サイズのタブレットと、より多いまたは少ないハードウェア/ソフトウェア機能を搭載したタブレットを含めます。
表 1. 通常のタブレット テスト環境には、以下の表の行ごとに、リストされたいずれかのプラットフォーム バージョン、画面構成、ハードウェア機能構成を持つ、1 つまたは 2 つのデバイスが含まれます。
タイプ | サイズ | 密度 | バージョン | AVD スキン |
---|---|---|---|---|
7 インチ タブレット | large または-sw600 |
hdpi 、tvdpi |
Android 4.0 以降(API レベル 14 以降) | WXGA800-7in |
10 インチ タブレット | xlarge または-sw800 |
mdpi 、hdpi 、xhdpi |
Android 3.2 以降(API レベル 13 以降) | WXGA800 |